2015年7月12日日曜日

学生の結婚式に出た話(2)

夕方までずーっと修論生叩きして、ようやく駅に向かうのでした。大学キャンパスからSecunderabad駅までは車で約2時間、どんぶらと揺られて行くのです。途中で通るHitech CityやBegumpetは帰宅ラッシュでものすごい渋滞ですが、今となっては慣れたものです。車中は寝るのみ。
さて、Secunderabad駅に着きました。看板の文字は解読できませんが、きっとSecunderabadと書いてあるのでしょう。HyderabadとSecunderabadは姉妹都市で、Secunderabadが鉄道交通の要所になっています。大きなターミナル駅でライトアップもされているけど、なんか思ってたのと違う。待ち合わせの人たちは、寝っ転がって待っていたりもします。


構内はかなり混雑してます。ちょうど寝台特急がたくさん発車するタイミングなので、そのせいでしょうか。切符を求める列がだだーっとできてます。


今回は、事前に切符を予約してもらっていたので、ここの列はスルー。当日に駅で切符を買うっていうのは現実的な選択ではないと実感しました。さて、僕の切符は、SMSで送ってもらったのでした。インドでは、寝台特急はオンライン予約できて、学生君が手配してくれていたのです。


PNR、TRAIN ID、日時、氏名、乗車クラスなどなど、なんか飛行機のE-ticketと似たような内容が送られてきました。ペーパーレスだなんて、なんかハイテクじゃないですか。僕が乗る列車の名前は、Simhapuri Expressというらしい。


電光掲示板もありますよ。列車番号、名称、発車時刻、プラットフォーム番号。結構マトモ。初めて駅に来たので、ちょっとウロウロします。プラットフォームは混雑してますが、日本のように飲み会帰りで酔っ払って寝ている人はいません。列車を寝て待つ人はたくさんいます。


自分が乗るやつじゃありませんが、インドの寝台特急はこういうのです。気動車っぽい?


ターミナル駅だけあって、プラットフォームはたくさんあります。でかい。あと、何両編成なんだろう、長い。


有料ですが、エアコンの効いた待合室もあります。スルー。


さて、自分が乗る列車のプラットフォームに向かいます。観察していると、この駅は左側通行が基本のようです。



さて、一緒に結婚式に参列する学生君たちと合流。なにやら、列車に乗るのを手伝ってくれるらしい。何ですかそれ。ただ切符を持っていれば良いというわけではないらしい。



まぁ、直ちに納得するわけですが、自分の乗る車両がどこなのか、掲示がない。初心者の一人で探して、ながーーーーい編成の反対側を探しに行ってたら、そりゃアウトですね。ありがとう、ありがとう。

HA1が僕の乗るクラス。エアコン付きの一等車両です。一緒に行く学生君たちは、スリーパークラスというのに乗るらしい。乗客ごとに寝る場所が確保されている、プレミアムエコノミークラスっていうところのようです。


乗車口。


紙があってあります。乗車する人の氏名と、使用すべきキャビンが書いてある。ほほう。雨が降ったらこの紙はどうなっちゃうんだろうとか、とても些細な問題です。


乗ります。廊下があって、コンパートメント(個室)が並んでいます。僕のコンパートメントはA1。


このコンパートメントは、2人用。2段ベッドになっていて、下段はソファーベッドです。広いし、エアコンは寒いくらいに効いている。


僕の席は下段。奥で赤く光っているのは、電源です。ちゃんと生きている。なぜか、テンションが上がります。


同室になった気の良いおじさんと世間話をします。話の途中で彼が掛けていた電話は会議日時の確認をしていたようだけど、「明日の午前中に列車が○×駅にちゃんと着いて、電車乗り継ぎで町まで行けたら会議に出るわ。そうじゃなきゃ知らん。」ってアバウトすぎでしょ。会議に出るつもりで電車に乗っているんですよね?

いつの間にか電車は動いています。発車のアナウンスとかないんですね。
 インド人は、お給料の話をするのが好きだ。聞いていないし、あまり聞きたくない話題でもあるのですが、良い給料とナイスな家族がいてハッピーと言うところまで聞いて、寝床を作ります。寝台特急ってくらいで、もう夜ですよ。

寝床を作るグッズは、係のお兄さんが持ってきてくれます。枕、シーツ、枕カバー、毛布。説明は特にありません。好きにしろと。


おじさんが上段で展開したベッドをまねて自分も作ります。


寝ます。続く。

2015年7月5日日曜日

学生の結婚式に出た話(1)

指導している博士課程の学生君から結婚式に出て欲しいという相談があって、悩んだ結果、出ることに。クラスを講義を担当したことがある学生さんたちからも遠方での結婚式に何度か招待状をいただいたことがあるのだけど、残念ながらすべてお断りせざるを得なかったのです。今回は、自分が指導している学生君だったので彼も本気度MAXで、しかも、寝台特急に乗るという素敵経験をしたこともなかったので、誘惑に負けて参列を決めたのでした。

自分の備忘録もかねて、何回かに分けてupっていきます。

インドでの一般的な結婚式は、新婦さん一家がアレンジして、彼女の地元でおこなわれるそうで、今回もそんな感じ。宗教や慣習などによって、朝、昼、晩、夜中、夜明け前など、式のタイミングもそれぞれ。学生君のは夜中の部(緩やかという意味のインド時間で22時開始)です。

問題の場所は、飛行機だと最寄りの飛行場からかーーーなり遠く、寝台特急以外はスーパーハードモードな旅になるという、絶好のロケーション。

旅程は、0泊3日(車中泊が2)でこんなかんじ。
1日目 終日 大学で修論生の尻叩き。
          夜中 寝台特急に乗ってターミナル駅(Secunderabad)を出発
2日目 早朝 結婚式場の最寄り駅(Chirala)に到着
          日中 仕事と休暇
          夜中 結婚式に参列
          夜中 寝台特急に乗って(Chirala)を出発
3日目 早朝 ターミナル駅(Secunderabad)に到着
          日中 業務で大学に行く(!!)

なんだかモヤモヤする感じはあったけど、忘れ物チェックが問題なかったので、大学からターミナル駅に2時間かけて向かうのでした。続く。